デストリビューター交換時期



注意
この記事はすでに情報が古く、現在ではSiRのMTに限らず
すべての形式、グレードにてデストリビューターの故障は発生しています。
ここの記事を参考に、すべてのデルソルにてデストリビューターの故障に
注意し、早めの交換を行ってくださいませ。


関連時期:ディストリビューターの故障
VXiデスビの故障
エンジンがかからない


デストリビューター ユニット


話題騒然人気沸騰中のデルソルのデストリビューター故障について、発生時期を見
極めて適性な交換時期を把握する為、インターネットにて発生状況のアンケートを
取ってみたのですが、その結果多くの方よりデストリビューターの故障に関する情報
がよせられました!
情報提供してくださった皆さん、本当にありがとうございましたっ!

ちなみにこのコーナーでは、先の「デストリビューター故障時期調査」のコーナーの
情報を元にまとめを行ったもので、一部情報がだぶっている所もありますが、そこ
んとこは大目にみておくんなまし。
何はともあれ、多くのデルソルオーナーがデスビの故障問題に頭を悩ませていると
いう事態に、なんとか一石を投じたいという思いが我々にデスビ故障アンケート募集
という行動へと取らせたのでしたっ!そうは思わないかね?作戦参謀。

デストリビューター故障というのは、このホームページの「デストリビューターの故障
のコーナーでも紹介していますが、エンジンの点火に関する電気的な事を司ってい
る部品であるデストリビューターが突然動かなくなってしまう為、デルソルを動かす
事が出来なくなってしまうとゆー、デルソルに発生するトラブルの中でもAAA級のか
なり洒落にならないトラブルです。
しかも、ある程度発生前に異常音らしき前兆があるとはいえ、ほとんどが突然デスト
リビューターが動かなくなってしまい、エンジンがかからなくなってデルソルを動かす
事ができなくなってしまうのですよ。
もちろん、走行中に発生して動かなくなるなんて事もあります。
遠出している時や街中の信号待ちで発生したら泣くに泣けないですな(涙)
あ、もちろんデストリビューター内にあるイグナイターユニットの故障についても、こ
こでの話はデストリビューターの故障という意味あいで話をしていきますのでそこん
とこよろしく(笑)

デストリビューターのキャップを外したところ


なんでも、デストリビューターは内部で高速回転するという構造的上、どうしても長期
に渡って使用するとガタや接触不良が発生して電気を通さなくなってしまうとゆー次
第です。
そんな訳ですから、ある意味、ある程度時期がくれば必ず発生するトラブルとも言え
るのですよ。
発生してから対応するのではなく、発生する前に手を打って(つまり新品と交換)お
けば安心であり、これが現在では一番の対策という事なんです。

さてさて、話を元に戻しまして、どんなアンケートを募集したかというと、デストリビュ
ーターの故障が発生した事がある人を対象に、年式とグレード、走行距離、そして
サーキット走行など、スポーツ走行を行っているか?
など、故障したデルソルの状況について詳しく教えてもらった次第です。
んで、その結果多くのデルソル乗りの方達からデストリビューターの故障状況に
関する情報をいただきまして、それを集計してみたのですが・・・・
これがまた面白い結果が出たのですよ。


デストリビューターの故障が発生したデルソル
 
平成4〜6年式 SiR MT

発生した走行距離
   サーキット走行あり(n=8)
    5万〜9万km  平均7.3万km

   サーキット走行なし(n=9)
    7万〜11万km 平均9.4万km

平成6年式 SiR AT故障例(n=1)
   サーキット走行なし 3.7万Km



絶対数が少ないとはいえ、ある程度の参考データになると言っても良いでしょう。
で、面白い結果というのですが、なんと今回のアンケートでデストリビューターの故
障が発生しているのもは、特殊な例を除いて全てがSiRのMTだったのです!!
おおぅ!なんとゆー驚愕の事実である事かっ!!(バババ〜ン!←効果音)

サーキット走行の有無によるデストリビューター故障発生距離の差については、デ
ストリビューターの故障原因が、ぶっちゃけた言い方をすれば「寿命」と言っても良
い事柄である事から、ある程度予想できていました。
高回転まで回す機会の多いサーキット走行では、それだけデストリビューターにか
かる負担も大きく、それが発生時期の走行距離に顕著に現れているという次第で
す。しかし、まさかその発生がSiRに集中していたとは思いもよりませんでしたな。

SiR用 30100−P30−006 
                ¥36,700
SiR用 30100−P2T−004 
                ¥37,400
(EG2−130系)
VXi用 30100−P08−006
                ¥36,700
VGi用 30100−P2E−A01
                ¥37,400
       (パーツリスト第8版より)

品番などでデストリビューターにどれくらいの違いがあるのか調べてみるとこれまた
前中期型(SiR、VXi)と後期型(SiR、VGi)とでは、価格に1300円もの違いが発
生していました。なっ、なぜにっ!?

SiRであっても、後期型ではまだデストリビューターのトラブルは発生したという報告
はありませんが、これはまだそれだけ走行距離をかさねていないだけかもしれませ
んが、もしかしたらマイナーチェンジしたデストリビューターの効果であるかもしれま
せんね。
あ、一応言っておきますけれど、B16Aエンジンは同じ形式であっても、かなり頻繁
にマイナーチェンジをしてパワーアップしているみたいなので、前期型SiRに後期型
SiR用のデストリビューターを取り付けて効果があるかどうかは(それ以前に、取り
付けて問題ないかという大前提すら)不明ですよ〜

とりあえず、今回は前中期型に注目してみますと、品番も似ていて価格も同じでです
ね。まったく同一とまではいきませんが、構造的にはほとんど同一と考えても良い
かもしれません。
しかし、もしほぼ同一のデストリビューターとした場合、どうしてこれほどまでに発生
度合いに差があるのか、ちょっと気になりますね。もしかして、B16Aエンジンの性
質的な要因が、デストリビューターの寿命に大きく影響しているのかもしれません。

イグナイターユニット


あ、「デストリビューターの故障」のコーナーでは テック製とNEC製のイグナイター
ユニットがあると紹介しましたが、実はあれ間違いでして正確には オキ製とNEC
製のイグナイターユニットがあるの間違いでした。(ページ構成の都合より、そのま
ま掲載する事としました)
テック製というのは、デストリビューター全体を作っているメーカーの様です。
ちなみにイグナイターユニットの品番を紹介しますと

オキ製
 30120−PT3−003
           ¥10,200
NEC製
 30120−PT3−004
           ¥10,200
  (パーツリスト第5版より)

※(06.06.14追記)
現在ではパナソニック製との事

ですね。
ちなみに、なぜ、2つのメーカーが部品を作っているのかといいますと、どうも独占
禁止法のからみらしいですね。初期のころにリコールされたデストリビューターはす
でに改善されていますので、リコールが発生したメーカーのものでも、今使われてい
るものはまったく問題がないとの事なので、イグナイタユニットのメーカーが心配に
なった人も安心して下さいね。

もし、そろそろ走行距離が危なそうなのでデストリビューターを交換しようと思った場
合の費用を紹介しますと。(前期型SiRの場合)

SiR用 30100−P30−006 ¥36,700
                  交換費用(技術料) ¥ 3,500

部品代、交換費用に消費税(5%)も合わせて¥42、210も必要なのですよ。
流石にこれだけ費用がかかってしまうと、そろそろ寿命みたいなので交換しておこう
かな?なんて気軽に交換は出来ないですね。
けれど、もしデストリビューターが故障して突然デルソルが停止して動かなくなってし
まった場合だと、レッカー代や検査費用などであらかじめ交換しておいた場合と比
べて1万円以上高くついてしまうみたいです。
何よりも、いつエンジンが停止してしまうか分からない不安を解消する意味からも、
故障発生時期を目安にあらかじめ交換しておいた方がいいかもしれませんね。

デストリビューターは回収されて再利用されてるそーです。


何にしても、デストリビューターの故障については、前中期型SiRオーナーは特に気
を付けなければならず、現在のデストリビューターお薦め交換走行距離は、サーキ
ット走行を行う人は6万kmほど、サーキット走行を行なわない人は10万kmといっ
たところでしょうか?
VXiや後期型におけるデストリビューターの故障についても、今後の発生が予想さ
れる事から、さらに情報を集めていかなければなりませんね。
とりあえず今回の結論としては、世の中にはまだまだ人間の知恵だけでは計り知れ
ない事が数多く存在するという事ですな。
まさに大自然の神秘と言っても過言ではないでしょう。(違う)



むーぶ 

デストリビューターの故障情報にて、ちと気になる情報を仕入れましたので、報告し
ます。tca さんからの情報で、以下の様な症状があったようです。

 tca さん 
  走行距離約7万kmの時、ディストリビューターが逝きました。
  原因は焼き付きのようです。しかも、それが元となってタイミングベルトの山がと
  び、インレットバルブ全滅という瀕死の状態にまでなったのです。
  OH並みの修理の結果、約¥140000(涙)トラブルというより惨劇でした。
  そんなわけで雨漏りなんかのささいなトラブルは、かわいく感じる今日この頃で
  す(笑)
   (tca さん、転載許可ありがとうございました(^^ゞ)

実はデストリビューターが逝ってしまった時にバルブが全滅してしまうという症状は
同じデスビの故障で有名なビートではいくつかの症例が報告されているみたいです
が、デルソルには今までそういう報告を聞いた事がなかったことから、デルソルには
デスビ故障によってバルブが全滅するという事はないと思っていました。
しかしながら、どうやら確率は低いながらも条件によっては発生してしまう危険があ
るみたいです。
この症状を事前に防ぐには、やはり一にも二にも故障前にデストリビューターを交換
する事にあると思いますので、まだデスビの故障を体験していない方は走行距離を
参考にしてはやめの交換をおすすめしますね。


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