デルソル改造例


「ぼくのは180馬力くらいあるんだよ」

愛車の改造って、興味が有っても実行するのはなかなか勇気が要る事ですよ
ね。お金もかかる事ですし、うまく行かなかった場合とか、思ったような効果が
得られなかったとか、失敗したらと思うと二の足を踏んでしまいます。
こういう時に「見本」となる事例が有ると、こんなに心強いものは有りません。
私も結局如月さんのデルソルと言う成功例が目の前に有り、作業も安心して
おまかせ出来ると言う事で踏み切ったわけです。
自分なりに、雑誌で調べたり、アチコチのホームページでパーツに関する情
報を得たりはしましたが、目の前の見本が一番の安心感でした。
そういう意味でも、指針となる情報になれば嬉しいですね。

阿部 俊明


実は、改造度が一気に40%くらいに行ってしまいました。
4月のTopLibertyの秋保温泉1泊OFFの際に、ライトチューンを施した如月
さんのデルソルを1時間弱ほど運転させていただいたので
すが、同じ車種とは思えない程の違いにガグゼンとし、それ以来「CAR BOY」
「AP」「yv」等のアヤシイ雑誌を買いあさり、通信販売等でパーツを購入し、昨
日仕上がりました。
交換部品は以下の通りです。

マフラー      :藤壺技研レガリスR
ショック       :GABスーパーストローク
コイルスプリング :GABスーパーコイル
燃調コントロール :フィールド技研SFCハイパー
プラグコード    :永井電子ウルトラシリコーンコード
プラグ       :ボッシュブルー白金プラグ
エアクリーナー  :FOLZA

このうち、マフラーとサスの交換は如月さんにお願いいたしました。
自分で出来るところは自分でやろうと思い、まず、燃調コントローラーの取り付
けを行いました。
これは、7段階の回転数毎に吸入空気量センサーからの電圧信号に対し+−
それぞれ30%以内で補正した信号をコンピュータに送ると言う物で、センサー
からコンピュータに行っているコードを切り、この装置を介入させなければなり
ません。
他にも、回転数信号、イグニッション信号等を分岐し取り込む必要が有り、エレ
クトロタップとギボシ端子が附属して来ました。

説明書に従い作業に先だってバッテリーのアースターミナルを外しました。
まず、SFCハイパーの説明書を基に、コンピュータを探します。
これはナビシートの足下の外側(発炎筒の下)に有りました。カーペットをはが
し、10mmのボルト3本、ナット1個を外すのですが、これがなかなか固いです。
ナットだけはメガネレンチが使えるのですが、ボルトはボックスレンチでも無い
と届かないのですが、いい加減なボックスですとナメます。
私は自分の980円で買ったボックスでだめで、親父が使っていた小型のボック
スレンチでだめで、親父の大きいボックスレンチでやっと外れました。

これでコンピュータは出てくるのですが、コネクター近辺に金属のカバーがかか
っているので、これもこじって外します。
驚くほど多くのコードはプラスチックの保護ダクトに収まっていますので、このダ
クトも外します。
ここで、この金属カバーとダクトではエレクトロタップ(挟むだけでコードとコード
を接続するやつ)2個が収まらないと思われました。
リングスリーブによる圧着も考えましたが、確実性を重視し、一旦必要なコード
をブッタ切って半田付けする事にしました。

まず空気センサーのコードにギボシ端子を付けるのですが、コンピュータ近辺
ではやはりスペース的に厳しかったのと、万が一燃調コントローラーが故障し
た場合、簡単に直結出来る位置に端子を持ってきたかったので、あらかじめギ
ボシ端子を圧着したコードを半田付けしました、接続箇所は熱収縮チューブと
絶縁テープで保護しました。
続いて分岐信号の接続ですが、これも一旦切り離して、分岐コードも含めて(
つまり3本)改めて半田付けしました。
接続箇所は同じく熱収縮チューブ等で保護し、コンピュータにダクト、金具を取
り付け復旧します。

この時に、アース線をコンピュータ固定ボルトに取り付けます。
燃調コントローラーのディップスイッチをB16Aに合わせて設定し、コネクター
を差し込んで仮設置を完了し、バッテリーのマイナスターミナルを取り付け、ま
ずはコントローラーの電源OFFで正常にエンジンがかかるかチェックします。
問題有りません。
次に一旦エンジンを停止しコントローラーの電源を入れ、エンジンを起動します。
ちょっとドキドキしましたが、表示も正常でアクセルを煽るとちゃんと回転数イン
ジケーターもタコメーターと一致しました。

あとは運転席側コンソールパネルを外し、ドリルで穴を開け、コントローラーを
本付けしてOKです。
文章にすると簡単ですが、狭い車内での半田付け作業等に難航し、私は3時
間くらいかかってしまいました。
あとは点火プラグ、プラグコード、エアクリーナーの交換ですが、これは簡単で
した。
外したプラグは実に良い焼け具合でした。
まだ足周りとマフラーがノーマルのままで300Kmくらいのツーリングに行って
来たのですが、問題は有りませんでした。
燃調コントローラーも2000〜4000回転のあたりで2%程上げてみましたが
、はっきり差を感じました。
その後、如月さんに部品と一緒にデルソルを預け、マフラー、サスの交換を行
ってもらいました。
アライメントもしっかり調整してもらい、燃調コントローラーの調整も煮詰めてい
ただきました。
結果車高は4cm下がり、排気音は迫力有るものになりました。

燃調コントローラーで主に中低速のトルク感をアップする様な調整をしてもらっ
たためか、また、低回転から爆音がする様になったためか(恐らく両方)5800
RPMでのVTECの切り替えがはっきりとは体感出来なくなりました。
切り替え時の段差が無くなった様な感じです。
しかし、登りなどでのトルク感はなかなかのもので、排気量が増えたかの様な
印象を受けます。
まだ受け取ってから10Km程しか走っていませんので、これからじっくりチェッ
クして行きたいと思います。

それにしても、低いデルソルってカッコ良いですね。


昨日、田ノ浦でお披露目だったのですが、仲間と話をしていて、改造前と比較し
ていて何回か「前のクルマは」と言ってしまいました。
それほど差を感じました。

手元に戻ってきてから、ハードなワインディングを含め200Km程走ってみた
のですが、かなり良いです。
動力性能ですが、マフラー交換により、高回転は出ても、中低速が悪化するの
では無いかと思っていましたが、有る程度これを見越した対策として、プラグコ
ード、プラグの強化、エアクリーナー交換、燃調コントローラーの取り付けを行
っていたためか、逆に中低速のトルク感がアップしました。
そのため、VTECの切り替わりが楽しみ難くなってしまいましたが、発進のしや
すさ、低速からのアクセルへの回転の付き等かなり良くなり運転もしやすくなり
ました。

排気音ですが、アイドリングではノーマルとほとんど変わりません。
また、まだ冷えている間はそれほど大きな音もしません。
しばらく走行して、マフラーが暖まって来たと思われる頃から、ふかすとかなり
迫力の有る良い音がします。なぜ暖まると音が大きくなるのかは判りませんが
、どうもそう感じられます。

燃費は試運転走行でリッター当たり約10Kmでしたので、悪く無いです。
また、B16Aは気温の上昇に伴い著しくフィーリングが悪化するのですが、これ
もかなり改善されました。

足周り交換の効果は、ハンドルを切った瞬間に感じられます。
今までは、コーナーに入りハンドルを切ると、まずロールし、それから曲がる感
じで、同じタイミングでハンドルを切ったところ、即座に向きが変わりはじめ、思
わず小回りしてしまいました。
ワインディングでも、ハンドルを切った瞬間からぐんぐん曲がってくれ、ロールも
しないので姿勢変化によるタイヤの接地感の変化も無く、安心感が倍増しまし
た。

先日ノーマル足で行ったツーリングで、かなりタイヤを鳴かせましたが、一層ハ
イペースでも鳴かなくなりました。
これでやっとRE710KAIの性能が発揮できる様になった様です。

乗り心地はノーマルに較べ(当たり前だけど)かなり硬くなりました。
国道程度の道路を走っているうちは問題無いのですが、暗渠が埋まっているた
め、所々盛り上がっている様な農道を走りますと腰にきます。
そこで、速く走るためには最適と設定されましたショックの調整を、1段落として
、最軟としましたところ、ノーマルとあまり変わらない乗り心地になりました(由
賀子ちゃんもこれなら寝られると言ってました)。
この設定で慣れたら、1段上げようと思っています。
おまけに、低くなった事によって見た目がかなりカッコ良くなりました。(^_^)

あと、農道を走っていて感じたのですが、今までよりハンドリングに路面のうね
りの影響を受ける様になった様です。

赤デルが改になって、あちこち走り込んでみましたが、なかなか良いんですよ。
コーナーリングは言うに及ばず、意外なのが燃費です。
昨日給油したのですが、弥彦スカイラインと言うハードなワインディングを2本
含めてあちこち走って、リッター当たり12Kmでした。
今までの経験ですと10Kmと言うところですので、良い様です。
なぜかと考えたのですが、マフラー、エアクリ、プラグ、プラグコード交換による
相乗効果で中低回点(常用域)でのパワーが出たので、その余裕からアクセル
開度が減り、結果として、燃調コントローラーで最大7%程もアップしているにも
関わらず、燃費が良くなったのでは無いかと思っています。

また、先日の土曜はかなり日差しが強く気温も上がりましたが、いつもであれ
ば顕著に現れるはずのエンジンの不調も感じませんでした。
赤デルには純正オプションの革巻き、革ブーツ一体型のシフトノブが付いてい
たのですが、その形状が握りにくいのと、長いためストロークが大きく、セカンド
に入れる時等に肘がシートバックに当たるのが気になっていたので、社外品の
シフトノブに交換しました。
これが意外と大変な作業で、ブーツ一体だったのでまずブーツごと外さなけれ
ばなりません。
そのためには、センターコンソールを外すのですが、ブーツ部分だけでは外れ
ないので、後部(カップホルダーの付いているところ)も外します。
タッピングネジを全部で7本外し、後部コンソールは、シガーライターや、アクセ
サリーランプスイッチのコネクターを外して、比較的簡単に外れました。
前部はダッシュボードのところがなかなか外れません。
いろいろやった結果、オーディオ上部のあたりがはめ込みになっているので、
ひっぱり外す事が判りました。
実はここらへんで、日産のディーラーでサービスマンをやっている仲間が遊び
に来たのでバトンタッチしたのですが、私はオプションのフォグランプを付けて
いるので、このスイッチのコネクターを外します。
しかし、まだ取れません。サイドブレーキのレバーが当たるのです。
そこで、このレバーを固定している2本の12mmのボルトをボックスレンチで外
したら、やっと取れました。
しかしまだブーツの部分でつながっているので、このブーツの根本を確認する
と、金具が2本のタッピングビスで固定されていました。
これを外してやっと自由になり、ノブを回転させ取れました。
ブーツの固定金具から丁寧に痛めない様にブーツを外し、標準のビニール製
ブーツに付け替えます。
後は逆の手順で元に戻し、翌日近くのカーショップへ自転車で行って、太くて握
りやすそうな革巻きノブを購入して来て取り付けました。
これだと、頭までが短くなったので、ストロークも減り、肘が当たらなくなりました。

寄稿 : ニコニコトシチャン さん


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