デルソルの法則

デルソル乗りにとってのすごい出来事とは、一日に３台以上のデルソル
を目撃する事である。

コンビニや郊外店舗の駐車場等でデルソルが停まっているのを見つける
と、用も無いのに可能な限り近い場所へ駐車してオーナー及び車両を確
認したくなる。
また、走っている時にデルソルを見つけると、思わず後ろについて並ん
で走ってしまう。

先頭で信号に引っかかると、無性にトランストップ変形がしたくなる。
その上、焦る時に限って変形が終結せずに信号待ちを終える。

サイドの窓だけを開けたデルソルは、変形場所と機会を探している。

変形準備をしている時に限って、３０秒信号に止まる。

変形準備をしている時に限って、水平場所に止まれない。

開けたままで走行すると、雨足は激しくなる。
信号待ちで傘をさすと、風はますます強くなる。
あきらめてルーフを閉めると、瞬時に風雨は止む。

女性のデルソル乗りは、いつも対向車線にしか存在しない。
声を掛けようとＵターンしても、やはり対向車線にしか存在しない。

検査時の警察官の人数が、トランストップのデルソルにはやけに多い。
しかし、免許証やトランク内部は、ろくに調べられない。
見逃した警察官の為に、もう一度開けさせられる。
暇な時間帯だと、変形ショーまで要求される。

トランストップは、純正のスキーキャリアに負ける。
トランストップは、挟まったトイレットペーパーに負ける。
トランストップは、載せた古本の束に負ける。
トランストップは、過大電力消費に負ける。
トランストップは、傾斜に負ける。

三角窓は、あなたの眉間をねらっている。

デルソル乗りには何故かロングツアラーが多い。
それは同類に逢えるかもしれないと言う儚い望みがそうさせるのである。