デルソル乗り「愛の絆」

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新潟県 新潟市 如月みいな さん 27歳 会社員

平成5年式 SiR トランストップ MT

フリントブラックメタリック 走行 5万0000km


皆さん、初めましてこんにちは。
新潟のデルソル乗り、如月みいなと申します。

私のデルソル購入から現在に至るまでの経緯を皆んにご紹介します。
私が初めてデルソルと対面したのは、私の勤めている会社の中古車
展示場で見た「青デル」でした。
太陽に映えるその鮮やかな色に魅了されて、気がつくと青デルに乗
り込んでいました。

初めて座ったシートからは、今までの車では見られなかった都会的
なセンスにあふれたゴーグル型バイザーメーターや、ふた付きカセ
ット、とても標準仕様とは思えないセミバケシートが目に飛び込ん
できました。
「かっこいいかもしれない」
その一言は、デルソルに対して発せられた極めてピュアな、そして
初めての感想でした。
噂に聞いていたトランストップを初めて操作して更に強烈なイメー
ジをうえつけられ、本気で欲しくなったのを覚えています。
しかし、私はデルソルを購入する事を勤務先の傲慢な都合の前にあ
きらめるしかありませんでした。

当時、私は左ハンドル仕様のアコードに乗っており、それはそれで
大変満足していました。
アコードを2年程乗った頃、私の心の奥底にしまわれていた「モヤ
モヤ」が2つの事件により、まるで玉手箱を開いたかのように解き
放たれたのです。

1つめの事件というのは、新潟田ノ浦海岸の駐車場で毎週開かれる
オープンカーの集会に参加した事です。
ただでさえ珍しいオープンカーが何台も集合して、のんびりとオー
プンカーを語らい集い会う集団、そうです「トップリバティー」で
す。
彼らは実にすがすがしい人々でいつも日が暮れるまで語り合ったり、
一緒に走ったりとオープンカーの魅力に引き込まれて行きました。

2つめの事件とは会社の対応が変わり、デルソルに乗れないという
足かせがなくなった事です。
今まで乗ることの出来なかった事がばからしくなる程、突然その事
件は訪れました。

ちょうどその頃、アコードも車検をとるか、乗り換えるかという決
断を迫られていた時期という事もあり、私は何の躊躇もなく念願の
デルソル購入に踏み切ったという訳です。

新車で買うのは少し荷が重かった為、中古を選びました。
色は黒、鮮やかな色が多いデルソルのラインナップの中でも独特な
雰囲気を持つ「ブラック」を選びました。
オープンエアーという爽快感とパワフルなB16Aというユニットから
醸し出されるスポーツ性能を両立させるには、この色しかないと判
断しました。
最近わかった事ですが、この色は走りに対しての鋭さは他色と比べ
て際だちますが、オープンで流す時の目立ち度が少し欠けてしまう
事を実感します。
しかし選択を後悔することはありません。

買ってから最初にトランストップを開けたとき、いきなり壊れてい
る事にきがつきました。
買った初日から、いきなり手動トップを体験した訳です。
はっきりいって疲れました。もちろん体も心もです。
すぐに修理にだしましたが、その数日間の長かった事といったらな
かったです(笑)
あの時の悔しさは今でも忘れる事が出来ません。

幸いにも、安く車両を手に入れられた事もあり、自分なりに走りを
強化しようと思い立ち少しずつモデファイを重ねました。
最初は点火系統から。白金プラグの取り付けから始めました。
燃焼効率を上げた後でハイテンションコードの交換。より確実で大
きな電流をプラグに伝える為です。
これらの交換によって高回転領域での伸びがよくなりました。

次に考えたのは吸気系でした。やはり、良い火花とクリーンな空気
そして良質な混合気がなくては、気持ちいい内燃機は生まれません。
しかし、B16Aに不満がある訳ではありませんでした。
VTEC という突出した性能を持つ世界まれなる高回転エンジンのう
たい文句は伊達ではありません。だからこそ、更に自分なりに思考
錯誤を重ねました。
「エアクリーナー」の交換。これがそのときの答えでした。
それも純正タイプのエアクリーナーへの交換です。
キノコ型はあえてつけませんでした。何故なら、混合気のバランス
が崩れてしまう事、それからモデファイは「安くアイデア重視」が
私のモットーでした。
ライトチューンしか眼中にありませんので。お金をかければ早くな
るという考えは絶対に間違いだと思っていますから。

このエアクリーナー交換によって、多少のパワーアップ(残念なが
ら体感出来ませんでした)の他に、「ブオー」という心地よい吸気
サウンドを手に入れました。
これはポイント高いです。

その他はフロントストラットバーの強化をはかりました。
見た目もピカピカしてて感じいいアイテムです。

その後、いくつかのライトチューンを行いました。

0.ステアリング交換による操舵性の向上
1.アルミホイール及びアルミナットによるバネ下重量の軽減
2.VTECコントローラーの取り付けによるポイントの自由化
3.マフラー交換に伴う燃調コントローラーの取り付け
4.ショックアブソーバー及びコイルスプリングの強化

どれも自分で交換、調整を行い納得のいくレベルまで仕上げられた
と自負しております。
今度ステップアップするとすれば、今あたまのなかで構想している
のは、軽量フライホイールの取り付け、タコ足エキマニの取り付け、
エンジンマウント等のブッシュ系の強化、そして最近は走行距離も
のびてきたので、エンジンのヘッドオーバーホールなんかを考えて
います。
その前にバルタイ先に調整しなきゃなんですけどね(笑)
とまあ、いろいろ書きましたが、私は別に「走り屋」でもありませ
んし、サーキット走行をもくろんでる訳でもありません。
特別ハイパワーを望んだり、ガチガチに固めた足で乗り心地を犠牲
にする事も嫌いですし、ボアアップなどで本来の楽しさを失ってし
まう事も怖いです。
ただ、みんなと気持ちよく走れて、車が自分の思うように答えてく
れる事を望んでいます。

いいことばかりのようですが、不満もない訳ではありません。
やはり雨漏れの事(対策方法は了解済み)それから、他のオープン
カーと比べ開放感の少なさ、ネックとなる車重、1DINサイズのオ
ーディオスペース、オープンカーでありながらグローブボックスに
施錠出来ない理不尽さ、オープン時とクローズ時における重量配分
対策、音色の悪いシングルホーン、中途半端なオートエアコン、カ
ップホルダーの事や灰皿の事いろいろあります。

けど、それらの事を包括しつつもデルソルが大好きなんです。
目下の目標は「暑い日におけるB16Aのパワーダウン対策」のクリア
です。考えていると、いろいろなアイデアが浮かんで思わずニンマ
リとしてしまいます。
長々と書きましたけど、今度新潟で私を見かけたら手を振って下さ
い。必ず振りかえして笑顔で答えますので。
トップリバティーのステッカーを貼った「リアスポ付き黒デルソル」
は多分、私だけの筈です。

みんなの間では「黒ワルソル」で通っています。どうぞ宜しく。


市街地平均燃費

約10km/l

高速平均燃費

約13km/l

オープン率

約80%

改造度

約40%



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